◆営業時間
通 常 11:00-18:00
展示会期間中 10:00-19:00
沖縄県那覇市にあるギャラリーで、月に1度、陶芸・漆芸・染織作家の展示会をおこなっています。
7月10日(水)
|青砂工藝館
神谷順子 手描き染め展 (1)
沖縄の自然を繊細に手描き染めで表現する神谷氏の作品をぜひご覧ください。
Registration is closed for this event.
Got It
日時
2019年7月10日 10:00 – 14:00
青砂工藝館, 〒900-0015 沖縄県那覇市久茂地3丁目17−5
紫陽花は大和では梅雨の花とも言われるが、ここ沖縄では五月が梅雨時、少し早い時期に花期を迎える。一方で沖縄の代表的な梅雨の花といえば伊集だろう。ひとつひとつの花びらは清楚な小さい白い花だが、霧のように煙る雨降る森を覆いつくすように咲き誇る。それに比べれば一つが豪華なぼんぼりのような紫陽花は、江戸時代にシーボルトが自分の彼女のお竹さんの名前をつけてヨーロッパに持ち帰り、バラやゆりやチューリップのように人気を博し広まった、ボリュームがあり派手で存在感のある花だ。沖縄では本部町伊豆味の紫陽花園でたっぷりと鑑賞できるようになった。湿潤亜熱帯の陸上の草木の花から花へと飛び交う蝶々のように、亜熱帯サンゴ礁の海を泳ぐ蝶々魚やスズメダイ、ブダイなどのいる風景は、神谷氏にとってなんら矛盾することのない沖縄を表現する2大テーマだ。青砂工芸館での個展で、コツコツと溜めた作品が一堂に会したとき、それらは沖縄を表現した一大パノラマとなる。まさに偉業といえるだろう。 安元 實(青砂工芸館店主)