◆営業時間
通 常 11:00-18:00
展示会期間中 10:00-19:00
沖縄県那覇市にあるギャラリーで、月に1度、陶芸・漆芸・染織作家の展示会をおこなっています。

日時
2019年8月16日 10:00 – 2019年8月25日 19:00
青砂工芸館, 日本、沖縄県那覇市久茂地3丁目17−5
かつて壺屋には陶芸のスーパースターが大勢おられた。人間国宝の金城次郎を筆頭に、独特な赤絵を得意とした仁王、栄三郎、轆轤(ろくろ)名手の源慶、常恵や栄弘さらに清秀、友丈、シーサーの島常賀などの個性豊かな人材があふれていた。王朝時代、国王から拝領した登り窯や拝所を大切に保管し村と窯業の中心に据えた。窯焚きは祈りで始まり周辺を清めて、まるで出産に立ち会うような厳粛な雰囲気を大切にした。窯出しの際は「ゆう生まりとーみ(よく生まれたね)」の言葉が飛び交った。よそ者がうっかり「よく焼けましたか」と尋ねようものなら「芋やあらんどー(芋じゃないよ)」と怖い顔で睨みつけられたものだ。窯焚きは長い伝統に育まれた厳かで神聖な行為であり、祈りの場だった。生まれてくる作品も当然ながら気品があり清潔感が求められた。醜いものが一つとしてないことが多くの巨匠の魂を壺屋に惹きつけた。壺屋を愛してやまない愛好家たちはその精神性も含めてのことだろう。それが読谷や他の場所に移ったとしても、技術だけでないことは歴然としている。新たなスター達の誕生が待ち望まれる。
〈石倉一人氏 プロフィール〉
昭和54年 沖縄県南城市大里に生まれる。
平成13年 沖展入選
平成16年 岐阜県美濃焼窯元にて勤務
平成18年 裏千家 故 杉田宗山に従事
平成20年 沖縄に帰郷、石倉文夫に師事
同 現代沖縄陶芸展 奨励賞
平成21年 南城市大里に築窯
石倉陶器所(陶房みどぅんま)設立
平成24年 沖展 沖展賞
平成27年 壺屋陶器事業協同組合に加入
平成28年 沖展 奨励賞
平成29年 沖展 浦添市長賞